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閻妹

短編書いたのにギャグにならなかった!!(泣)
もういい。知らん←


題名の通り閻妹です。


またもやにょ芋←


おkな方は↓

華ひらくころ





「うーん。のどかだなぁ。」

歩きながら、のびをする彼は冥府の王、閻魔大王だ。
そんな彼が何をしに下界へ降りて来たかというと単純な話、仕事から逃げるため
だった。

そのため、今回選んだのは比較的のんびりとした自然の多い時代だ。
そして、降りてきて早々に昼寝しやすそうな野原を探して、うろうろとしていた。


しばらく歩いていると、ふと誰かがついてきていることに気がついた。
彼は普段、大王イカとかセーラー野郎とか散々罵られているが腐っても閻魔大王
である。
下界の人間に気付かれるようなへまはしていない…はずだった。
ところが、後ろの存在は確実に閻魔を追いかけている。
首を傾げつつ、後ろを振り向いた。

「え?」

そこにいたのは、5歳くらいの小さな子だった。
その子はくりっとした丸い茶色の目に、少しはねた茶髪がとても可愛いらしかった。
しかし、閻魔が驚いたのはそれだけではない。
魂の輝きが見たこともないほど綺麗だったのだ。
少しの間固まっていた閻魔だったが、その子が近づいてくるのに気がついて意識
を戻した。
そして、目の前で止まったその子は不思議そうに閻魔を見つめた。
この子は何で俺が見えるんだろうと閻魔も子供を不思議に思って見つめ返した。
お互い見つめあっているのがおかしくなって、閻魔は吹き出した。
それに驚いた子供はビクッとしながらもその場を動かなかった。

「驚かせてごめんね?お兄さんになんか用事?」

笑いながら、子供の視線に合わせて問いかけた。
秘書が聞いていたら、さぞかし、誰がお兄さんだ!誰が!と突っ込んでいたに違
いない。


同じ目線になって笑いかけられたからか、その子が喋り出した。

「不思議な感じがして…あなたは人間ですか?」

容姿から想像するよりも可愛い声で閻魔に尋ねてきたことは、そこらの霊媒師な
んかよりも鋭い質問だった。
真っ直ぐに見つめてくる瞳は何とも強い光を放ちキラキラと輝いていた。
はぐらかせそうもないと悟った閻魔が考えあぐねていると、その子は少し慌てて
いった。

「応えられないことならいいです。変なことを聞いてごめんなさい。」

なんと、聡い子なのだろうと思うと同時にこの子に興味を持ってしまった。

「いや、変なことじゃないけど、信じてもらえないだろうから。
ところで君の名前は?」

今度は子供の方が考えこんでしまった。
しかし、意を決したのか自分の名を告げた。

「小野…妹子です。」

小野と聞いて、閻魔は冥界と下界を通じる井戸を小野という家に納めさせている
ことを思い出した。
なるほど、その井戸を納めている家系にこういった見える人間がいてもおかしく
ないという結論に至った。


「そっか。妹子ちゃんか。もしかして、家に冥界に繋がる井戸があったりする?」


そう尋ねると少し驚いたのか目を丸くして、頷いた。
その目は何故知っているのかと言っていた。

「俺はね、冥界の王の閻魔大王なんだよ。」

まさか冥府の王だとは思っていなかった妹子は丸い目をさらに大きくして驚いたが、
閻魔の気配に納得したのか、何度か頷いた。

「閻魔様ってもっと怖い方だと思ってました。」
「そう?」


正直な子供の感想に苦笑してしまった。
それでも、閻魔だと認める彼女に喜びを感じた。
そんな閻魔を後目に、何故こんなところにいるのかと疑問に思った妹子は尋ねた。


「何故あなたはここにいるんですか?」


その質問にまたもや、閻魔はギクッとしたが正直に答えた。

「少し休憩をしにね。」

肩をすくめながら答える閻魔が余りにも人間じみていて妹子はまた驚いてしまっ
た。

「お仕事大変なんですね。僕、ここにいない方がいいですか?」

首を傾げて聞いてくる妹子に慌てて答えた。

「いや、一緒にいてくれたら嬉しいな!あと、気持ちよく寝れる野原とかない?」

それを聞いた妹子の目は更に輝きを増した。

「いいんですか!?じゃあ、僕の秘密の場所を教えてあげます!」

その様子はとても無邪気で先ほどまでの大人びた対応とはうって変わって愛らし
かった。
そして、そんな妹子の笑顔に大王はノックアウトされていた。
見た目は明らかに変質者だった。
しかし、幸いにも閻魔は妹子にしか見えていないし、周りにも人気がなかった。

てくてくと歩いていく妹子について行きながら、今度は閻魔が質問をした。

「妹子ちゃんは自分のこと僕って言うのはクセなの?」

「…クセじゃないです。気がついたらこうでした。おかしいですか?」

「おかしくはないけど、女の子でしょ?だったら、普通は私って言うんじゃない
かと思って。」

「僕が女の子だって気づいてたんですか!?」

振り向いた妹子はさっきの無邪気さとは一変して必死に問いただしてきた。

「いや、とっても可愛いからそうだと思ったんだけど。」

「…そうですか。じゃあもっと男の子みたいにならないとですね。」

「どうして?」

「…実は、女の子の僕の賢さを両親が惜しがって男の子として育てることにしたみたいです。
僕も両親の役に立てるならと受け入れました。
だから、後悔はしてないんです。」

5歳の子供が話す内容とは到底思えなかったが、
その聡明さは会った瞬間から感じていた。
そして何より本人が決めたことに口出しする気はなかった。

「…そっか。」

何とも言えない気持ちを抱えたまま、妹子の後を歩き続けた。
そして、何分もたたないうちに妹子が立ち止まった。

「ここです!」


野原を背にして両手を目一杯に広げて笑う妹子はまるで天使のようだった。
そして、後ろに広がる野原も色々な花が咲き乱れ、虫たちものびのびと生きていた。
こここそがまさに天国だと閻魔は柄にもなく思ってしまった。

「…すごい。」

呆気にとられる閻魔の手を引いて妹子は花畑へと歩いていった。

「どうですか?ゆっくり寝られそうですか?」

笑顔満開で聞いてくる妹子にときめいていた。

「ありがとう。でも、気分が変わった!今から妹子ちゃんと遊びたいな。」

もっと妹子との時間を色濃く残そうと閻魔は昼寝をやめた。
すると、妹子の表情が輝いた。

「本当ですか!?」

じゃあ、と言って早速遊び始める妹子を閻魔は愛おしそうに見つめて、
年の差なんてと気にしないことにした。

そうして、二人で過ごす時間はあっと言う間に過ぎていた。
日が傾いて夕日が野原を真っ赤に染めた。
もう会うこともないと閻魔が諦めて立ち上がろうとした時、妹子が裾を引っ張った。

「どうしたの?」

「もう閻魔様と一緒には過ごせないんですよね?」

出会った時とは違い年相応に泣きそうな表情の妹子に閻魔も切なくなってしまった。
だから、気まぐれをおこした。

「じゃあ、妹子ちゃんにこれをあげるよ。」

閻魔は妹子に蕾の蓮の花を渡した。

「これが咲ききる頃にまた私と一緒に過ごそう。」

それがすぐではないと妹子もわかっているからか泣きそうな表情のままだったが、
最後は笑って言った。

「はい!楽しみに待ってます!また会いましょうね!」

その笑顔を焼き付けて閻魔は冥界へと戻った。


そして、二人はそれぞれの道を再び歩き始めた。





♪あとがき♪

実は続き物(多分)
気が向けば続きを書きます。
これで終わっても違和感はないはず←
まぁ、蓮の花を使えって話ですが。
それにしても長い短編にw(何だか矛盾ww)
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